株の基本知識~株主の権利・得られる利益~

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
株
投資といわれてまず思い浮かぶのが株だという人は多いのではないでしょうか。
でも、株ってそもそも何でしょうか。そして株を買うとどんな良いことがあるのでしょうか。
今回はそんな株に関する基礎知識をまとめていきたいと思います。
 

そもそも株とは?

一般的に「株」と言われているものは正確には「株式」といいます。
この株式は株式会社が資金を調達するために発行する証券のことです。
つまり企業は新しい技術の開発や設備投資のための資金を調達するために株式を売っているのです。
しかし、いくら企業が開発や設備投資のために株券を買ってくださいと言っても、買う人にメリットがなければ誰も買いませんよね。
 
では、なぜ多くの人は株を買うのでしょうか。
その答えは株主になると得られる権利と利益にあります。

株主の権利

株主になると3つの権利が得られます。
 
その3つとは
1.議決権
2.剰余金分配請求権
3.残余財産分配請求権
です。

1.議決権とは

簡単に言うと、会社の経営に参加する権利のことです。
株を買うと、株主として株主総会に参加して決議に参加することができます。
この株主総会の議決は多数決で決まり、投票できる票数は1株1票、2株なら2票というように持っている株数に比例して増えます。
ですので、株を多く持っている株主は発言権が大きく、もし過半数の株を持った場合にはその企業を自分のものにしてしまうということもできます。

2.剰余金分配請求権とは

簡単に言うと、会社が獲得した利益(剰余金)の分配を受ける権利のことです。
この剰余金は一般に「配当金」と呼ばれています。
 
この配当金は通常年1回(2回)もらうことができますが、利益が少ない場合や利益が出なかった場合には配当が減らされたり、出なかったりします。
またもともと配当金のない企業もあるので、企業のIRページなどで事前に確認が必要です。

3.残余財産分配請求権とは

会社が解散した場合、債権者に返済して残った財産を持ち株数に応じて分配を受けることのできる権利です。
ただし、負債の方が多かった場合には株主に対する分配金はありません。
(負債の方が多くても株主が追加でお金を払う必要はありません。)

株式売買をすると得られる利益

先ほど触れた配当金以外にも株の売買で得ることのできる利益があります。
多くの人はこの利益のために株を売買しています。

売却益(キャピタルゲイン)

株を売買したときに得た差額のことを売却益(キャピタルゲイン)と言います。
 
例)1000円で買った株を2000円で売った場合→利益1000円が売却益
 
この売却益を出すためには、株価が低いときに多く株を買い、株価が高くなったら売るということが必要であり、
そのためにこれから株価が上がりそうな株を見極めていくことになります。

配当金(インカムゲイン)

これは先程も余剰金分配請求権のところで触れましたね。
企業の利益の一部がもらえる配当金です。
 
例)1株1円の配当→100株持っていれば100円の配当金
 
1株あたりの配当金はそんなに大きな金額ではないです。
株で大きく資産を増やしたいという人は売却益で増やしていくほうが早く大きく資産を増やせます。
 
■こちらの記事もおすすめ■
配当金に関しては以下で詳しくまとめています。是非チェックしてみてください!
配当金はいくらもらえる?受け取り方は?

株主優待

株主優待は結構有名なので知っている方も多いと思いますが、一定数以上の株を権利確定日まで所有していた場合に得られるものが株主優待です。
例)2月末まで100株を保有していた場合にギフトカードがもらえる。
株主優待は実施していない企業も多いので、株主優待が目的で株を買う場合には予めチェックしておきましょう。

まとめ

株を買う目的としては基本的に売却益、配当金、株主優待のどれかを目的に買うことになるので、株を買う際にはどの目的のために株を買うのかをしっかり決めておきましょう。
その目的によって保有スタンス(配当金や株主優待は長期保有、売却益は短期~中期)が変わってきます
また、配当情報や株主優待情報も予めきちんと確認してから買うようにしましょう。
 

コメントを残す

*