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スワップポイント目的のFXの注意点3つ

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FXの魅力の一つとして毎日利息がもらえる(スワップポイント)という点があります。
ですので、中には低レバレッジで外貨預金代わりに運用している人も多くいます。

たしかにこうしたFXの運用の仕方は、一見リスクが低く利益を出しやすいように見えるので魅力的ですが、その一方で注意して運用しなければスワップポイントによる金利収入よりも為替相場の変動による損失の方が大きくなってしまう可能性もあります。

そこで今回はスワップポイントによる金利収入を目的とした運用における注意点を3つまとめてみました。

1.通貨選びは重要

スワップポイントによる金利収入を目的に運用する場合は基本的に長期投資になるので、あまり為替相場の変動がない(幅の狭い)通貨ペアを選ぶようにしましょう。
スワップポイントが多くもらえるからといってマイナーな通貨でトレードをすると、大きく為替相場が変動して長期に渡るスワップポイントの収益よりも損失の方が大きくなってしまう可能性があります。

たとえば米ドル円は1日で64円、豪ドル円は31円のスワップポイントが発生しますが(DMM FXの場合)、それぞれの通貨ペアの年間平均ボラティリティ(価格の変動率)は米ドル円0.75に対し、豪ドル円は0.8になっており、基本的に豪ドルの方が値動きが激しいということになります。
ですので、もしこの2つの通貨ペアで比較するのであれば、(スワップポイントも高い)米ドル円で長期保有をした方が比較的安心できるということになります。

2.損益分岐点を意識する

運用するときの最終的な目標は利益を出すことです。
ですので、目標期間が終わったときに少なくとも元金より減っていないようにすることが重要です。
そのためにはまず、損益分岐点を知っておく必要があります。

損益分岐点とは利益が出る(もしくは損失が出る)ちょうど分かれ目の地点です。
この地点を知っておくことで、予めどの地点までなら耐えられるのかが明確になり、なんとなく不安だから損切りしておこうといった感情でのトレードを防ぐことができます。

たとえば以下の条件で保有している場合には、下記の表のような形で損益分岐点を表すことができます。

<条件>
・1ドル100円で1万通貨を買い、10年保有
・1日あたりのスワップポイント60円
・1年分のスワップポイント60×365=21900円

損益分岐点
10年後の時点での損益分岐点は78.1円となり、これよりも上なら利益の出ている状態、下なら損失が出ている状態となります。

3.過去10年の底値を確認しておく

買ってしまってからはできるだけ円安に動いてほしいと思うものですが、為替相場はなかなか思うようにいかないものです。
最初に最悪の場合も想定しておくようにしましょう。

最悪の事態を考える際には過去10年の底値を参考にすると良いでしょう。
FX口座を開設すれば過去のチャートから10年分くらいは簡単に遡ることができます。

参考までに私が主に利用している2つの通貨ペアの過去10年の底値をご紹介します。

米ドル/円 2008年12月 87.114
豪ドル/円 2008年12月 57.621

仮に相場がここまで円高に進んでしまっても耐えられる資金量(証拠金やリスク許容度など)なのかということをあらかじめ考えて長期投資に望むようにしましょう。

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