配当金はいくらもらえる?受け取り方は?

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株
配当金狙いで株を買おうと思っている。配当金ってどういうのか気になる。
そう思っている株初心者も多いのではないでしょうか。
そこで今回はその「配当金」について、種類や受取方法についてまとめてみました。

配当金とは

そもそも配当金って何?という人のために簡単にいうと、配当金とは企業の利益を株主に分配したものになります。
ですので利益が出なかったり、今後のためにお金を残しておきたいという場合には配当金がないこともあります。
ということで配当金はサラリーマンのボーナスのようなものだと思ってください。
 
ただ、ボーナスと違うのは、配当金は持っている株数に応じて金額が決まるという点と、1株あたりの配当金はあまり多くないということです。

配当金はいくらもらえるの?

それではこの配当金、いったいいくらもらうことができるのでしょうか。
 
配当金でいくらもらえるかというのは銘柄(各企業の株)ごとに異なるので、株を買ったからいくらもらえるというものではありません。
また、配当金は1株あたり〇円という形で決まるので、1株あたり10円の配当金の株を100株持っている場合には@10×100株=1000円という式になり、1000円の配当金がもらえることとなります。
 
配当金は1株あたり数円や10円程度というところが非常に多いので、100株だけ持っていてもそれほど大きな利益にはなりません。
(株価が配当金以上に下がってしまうこともあり、その場合は配当金をもらっても損してしまうことになります。)

実際にもらえる配当金の例

ここでは例として総合スーパーを展開している流通大手のイオンの配当金についてみましょう。
イオンの株はイオン系列店舗での日頃の買い物がお得になる株主優待が人気の株なので、初心者が最初に買うことの多い株です。 
 
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株の初心者にオススメのイオンの株!
イオンの株主優待について下記ページで詳しく説明しています。
イオンの株主優待完全攻略
 
イオンの現在(2018年11月9日)の株価は1株当たり2,750円2018年度の配当金(年間)は1株当たり30円です。
イオンの単元株(売買の単位)は100株ですから、イオンの株を購入するには最低でも275,000円かかります
そして、これに1株当たり1年で30円の配当金がつくので、配当金は30円×100株=3,000円になります。
これは株を購入した金額の約1%になるので、限りなくゼロに近い預金の利回りに比べれば非常にお得です。
※株価が少なくとも購入した時よりも下がらなければ、ですが。
 
イオンの株を購入した場合には、この他にイオンやダイエーなど系列店での買い物に対する3%のキャッシュバックもあるので、普段イオンやダイエーなどで買い物をすることが多い人は配当金と合わせることによって、実質の利回りはよりお得になります。

配当金はいつもらえるのか(配当金の種類)

それでは配当金はいつもらうことができるのでしょうか。
実は配当金と一口で言ってももらうことのできる時期や配当金がもらえる理由によって4種類に分けることができます。

普通配当

普通配当とは通常の決算期ごとに出る配当金のことです。
非常に一般的な形です。

中間配当

中間配当も多い配当金の形で、年2回に分けて配当金がもらえます。

記念配当

記念配当はその名の通り、会社の創立記念日など記念となる出来事のあった場合に出る配当金です。

特別配当

特別配当もその名の通り、特別な利益が出た時などに出る配当金です。
 
そしてこの4種類の配当金はいずれも権利確定日に株を持っていれば、その株数に応じた配当金をもらうことができます

配当金をもらうための注意点

権利確定日に株を保有していれば基本的に配当金をもらうことはできます。
(ただしそもそも配当を出していない企業はもらえません。)
 
しかし、ここが実は配当金を貰うために一番重要なのですが、
権利確定日に株を買っても配当金はもらえません。
 
これは一体どう言うことなのかというと、実は株を買ってから受け渡しの期間が4営業日あり、約定日(株を買った日)を含めて4営業日後に株を保有していることになるのです。
ですので、配当金を貰うためにはこの期間を考慮して株を買う必要があります。
 
この権利確定日に株を持っていることになる日(この日までに株を買えば配当金の権利が得られる日)のことを権利付最終日と言い、権利付き最終日の大引けまで株を保有していれば配当金を受け取ることができます。
 
ライブスター証券の株主優待検索ページの月ごとの株主優待銘柄ピックアップのページ(下記の赤丸の部分)では、その月の権利付最終日を確認することができます。
 
 
権利付き最終日を過ぎればその株を売ってしまっても配当金を受け取ることができるので、最短で権利付日の翌日には株を売却することができます。
この売却可能な日(権利付日の翌営業日)のことを権利落ち日と呼びます。

配当金の受取方法

ではこれらの配当金はどのようにしてもらうことができるのでしょうか。
配当金の受取方法には3種類あります。

株式数比例配分方式(証券口座の受け取り)

これは証券会社の口座に直接配当金が入金されるのですが、証券会社をいくつかに分けて持っている場合はそれぞれの証券会社で保有している株数に応じて配当金が入金されます。
(例えばA社で1000株、B社で100株もっている場合にはA社の口座に1000株分、B社の口座に100株分入金されます。)
 
またNISAを利用していて配当金を受け取る場合にはこの受取方法に限定され、特別口座で株式を保有している場合には利用できない方式です。

配当金領収証方式(郵便局での受け取り)

自宅に配当金領収証が届き、それを持って郵便局に行くことで配当金を受け取ることができる方式です。
また、郵便局に行かず口座振替を指定することもできます。(切手代がかかるので、ちょっと損した気持ちになりますが。)

登録配当金受領口座方式(銀行口座等での受け取り)

証券保管振替機構(ほふり)の残高に応じた配当金(保有している株数に応じた配当金)が指定した金融機関に振込まれる方式です。
いくつかの証券会社に分けて同じ企業の株を保有している場合には、いずれかの証券会社で金融機関口座を登録しておけばこの方式ですべての株の分の配当金をその口座で受け取ることができます。

まとめ

配当金目的で欲しい株がある場合にはまず以下のことを確認しましょう。

・配当金はもらえるのか(これまではどうだったのか)
・もらえるとしたらいくらもらえるのか(企業のHPや証券会社HPにその年度の予想額が載っているので確認しましょう)
・これまでの株価の推移はどうなっているのか
(株価が右肩下がりの傾向にある場合は配当金をもらっても株価の下落幅の方が大きくなり、結果損してしまうこともあります。)
・権利確定日と権利付日を確認して株を買いましょう。
・配当金の受取方法について確認しましょう

配当金目当てで株を選ぶ場合は、株価が比較的安定している株を選ぶのがポイントです。
これまでのデータや傾向をしっかりと見てから株を買うようにしましょう。
 
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