投資

お金を貯めるためのポイント!利息・複利編

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
利息というのはどこかからお金を借りた時だけではなく、預金をする時にも関係のあるものですよね。
そんな「利息」ですが、意外と利息がどんな仕組みになっているのか知らない人や、上手く使いこなせていない人がいるので、今回はそんな大事な「利息」についてまとめてみたいと思います。
 

利息の仕組み

利息の仕組みと言われても、そんなの今更勉強するようなことは何もないよ。という人もいるかもしれません。
私も利息の仕組みを知らない人なんていないだろうと思っていたんです。常識だろうと。
しかし、間違って覚えている人がいたんですよね…
ですので、ここで改めて具体例を交えながら確認したいと思います。

 
では早速ですが、みなさんに質問です。

 

 
Q:100万円お金を借りて、利息が1年で3%つくという場合、1年後にはいくら返さなければならないでしょうか?

 

 
どうでしょうか。これは暗算でも出せますね。

 

 
A.103万円

 

 
念の為に式も下に載せておきますね。

 

 
100万×1.03=103万円
(100万+100万×3%=103万円)

 

 
これは大丈夫でしたよね。

 

では、次の場合はどうでしょうか。

 

 
Q:100万円を年利3%で借り、2年間かけて返済します。2年後の返済額はいくらでしょうか。

 

 
できましたか?

 

 
答えが106万円になったという人は間違えていますよ!

 

 
よく考えてみましょう。

 

 
さあ、いくらになりましたか?

 

 
では、答えに行きましょう。

 

 
A.106万900円

 

 
ちなみに式はこうなります。

 

 
1年目:100万×1.03=103万円
2年目:103万×1.03=106万900円

 

 
みなさん正解できましたか?

 

 
106万円になってしまった人と正解の106万900円の差の900円はどうして生まれたのでしょうか。
これには実は「複利」という大事なものが関わってきます。

複利とは何か

複利とは簡単に言えば、利息に更に利息がかかるというものです。

 

 
ここで先ほどの例を見てみましょう。

 

 
100万円を年利3%で2年間借りた場合の2年後の返済額は106万円ではなく、106万900円でした。
これを1年目と2年目に分けてそれぞれ見ていくことにしましょう。

 

 
まず1年目です。
1年目は純粋に元本(元々借りた100万円)に3%の利息(3万円)がかかるだけだったので、1年後の返済額は103万円ということになります。

 

 
では、2年目はどうでしょうか。
2年目も同じく100万円に利息3%…としたいところですが、ここが重要です!!
2年目は元本(100万円)にプラスして1年目の利息(3万円)がある状態からのスタートになるので、103万円に利息3%がかかるということになります。
 
ですので、2年後の返済額は103万×3%=106万900円になるわけです。

 

 
つまり、利息に利息がかかることによって支払わなければいけない額が増える(今回なら3万円の利息が3万900円になった)ということになります。

 

 
ですので、どんどん返済を進めていかないと利息ばかり増えていくことになり、一生懸命返済しているつもりが利息部分を返済しているに過ぎなかった(元本は手つかずだった)なんてことにもなりかねません。

 

複利をうまく活用しよう!

ここまで利息・複利の話をしてきて利息も複利もなんとなく嫌な奴…みたいになってしまっていますが、うまく使うと非常に頼もしい存在でもあります。
預金でも投資でも何でも使おうと思えば複利の力は使えます。

 

 
実際にはどういう形になるかというと、先ほどの例と逆のことが起こります。
何が逆かというと、先ほどの例はこちらが利息をつけて「払う」という例でしたが、今回は利息を「もらう」ことになります。

 

 
先ほどの例をそのまま使えば、
100万円を1年間3%で運用すれば103万円
2年間運用すれば、106万900円がもらえるということになります。

 

 
ちなみに、10年複利で運用した場合は34万3916円の利息になります。
これは毎年100万円を3%で運用した場合(利息は毎年引き出し、純粋に100万円を年利3%で10年間運用した場合=利息30万円)と比べて4万3916円もお得になるという計算です。
どうです?複利ってお得ですよね。

 

 
先ほどのようにローンや借金などこちらが利息を「払う」場合にはできるだけ早く返済をして利息を低く抑える必要がありましたが、利息の差を見ても分かるように、今回のような「もらう」場合には、出来るだけ長く運用することによって利益を増やしていくことが大事だということがこれで分かっていただけたと思います。

まとめ

複利というのは利息に利息がかかるというものでした。
そして、複利とどのように付き合うべきかは「払う」側なのか「もらう」側なのかによって変わってきました。

 

 
ローンや借金など「払う」場合は複利はやっかいな存在で、なるべく早く支払いを終わらせることが大事でした。
しかし、貯金や投資など「もらう」場合は利益を増やしていきやすいので、心強い味方になります。「もらう」場合はなるべく長期で運用しましょうというのが基本でした。

 

 
このようにどういう場面で複利が登場しているのかを理解し、場面に合わせた対応を取ることで、自分の資産を増やしていくことがしやすくなるので、利息や利率という言葉が出てきたら意識するようにしましょう。

 

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

コメントを残す

*