個人向け国債という名前を聞いたことがあっても実際どういうものなのかよく分からないという人も多いのではないでしょうか。
また、国債は株やFXと比べて安定して運用できるということが魅力ということがよく言われていますが、なぜ安定して運用できるのでしょうか。そして安定して運用できるとはいえ、リスクもあります。
今回はそんなよく知っているようで知らない個人向け国債について見ていきたいと思います。
個人向け国債とは
まず国債とは国の発行する債権(借金)のことを言います。
つまり、私たちが国債を買うということは、私たちが債権を買った分、国にお金を貸してあげているということになります。
そして、国は私たちから借りているお金に利息を付けて返すということになります。
国債を買うメリット
では、この国の借金となる国債を買うことによって私たちには一体どんなメリットがあるのでしょうか。
簡単にまとめると以下の3つのメリットがあります。
■メリット
・低いリスクで運用ができる・少額で始められる(1万円から可能)・銀行に預けるよりは利率が良い
まず、リスクが低いというところですが、国が運用する債権ですから債権の中でも最も信用度が高いということができます。
また、債権は最低1万円から1万円単位で購入することができ、下限の金利も0.05%と決まっているので、単に銀行に預け入れておくよりは高い利率で安定的に運用することができます。
国債のデメリット・リスク
安定的に運用できるということが国債のメリットではありますが、そんな国債にもリスクやデメリットは存在します。
■デメリット・リスク
・中途解約すると直近2回分の金利相当分×0.79685が引かれる・株などの他の投資と比べるとリターンが少ない・日本が破綻したらお金は返ってこない
まず国債のリスクに関して言えば、日本が破綻する可能性があるということがリスクになります。
しかし、先ほどメリットのところでも書きましたが、日本が破綻する可能性はかなり低いため、リスクがあるといってもかなり低くなります。
※国債を買った金融機関(銀行や証券会社等)が倒産したとしても、元本や利子の支払いを受けることはできます。
個人向け国債の種類は?
個人向け国債の種類は全部で3種類あります。
変動10・固定5・固定3です。
変動10
・満期:10年
・金利:変動金利(半年ごとに利率の見直しがある)
固定5
・満期:5年
・金利:固定金利
固定3
・満期:3年
・金利:固定金利
上記全てで、1年経過後に中途換金が可能です(ただし、直近2回分×0.79685の金利が引かれます)。
国債の買い方は?
個人向け国債は募集期間内に銀行や証券会社等で購入することができます。
(口座を持っていない場合は口座を開設する必要があります。)
取り扱い金融機関については財務省HPに載っているので、参考にしてみてください。