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投資や貯金を始める前に個人のバランスシートを作ろう

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貯金方法

これから貯金を増やそうと考えていたり、投資を始めようと思っている人は、投資を始める前にまず自身の資産や負債の現状を分析しておきましょう。

資産と負債の現状をチェックするにはバランスシート(B/S)を作るのが有効です。

バランスシートとは

一般にバランスシートと言えば、資産・負債・資本をまとめた会計報告書です。

よく企業のバランスシートというのは聞くかもしれませんが、個人のバランスシートというのはあまり聞いたことがないかもしれません。
ですが、個人のバランスシートも企業のものと大枠は変わりません。
個人のバランスシートの場合は預金や株などの金融資産に加えて、土地や建物などの実物資産が資産、ローンなどの借り入れを負債とし、資産から負債を引いたものを純資産とします。

個人のバランスシートの作り方

個人で作成するバランスシートは以下のようなものになります。

1.金融資産(A)合計 603万円22.8(%)3.負債(C)合計2327万円88.1(%)
普通預金73万円2.8住宅ローン(銀行)2297万円87.0
定期預金400万円15.2   
財形30万円1.1   
他貯蓄系
(養老保険
〈解約返戻金〉)
  自動車ローン30万円1.1
投資系(株式投信)50万円1.9その他ローン  
(株式)50万円1.9   
2.実物資産(B)合計2037万円77.24.純資産(D)313万円11.9
建物800万円30.3   
土地1167万円44.2   
自動車70万円2.7   
資産合計=A+B2640万円100負債・純資産合計=C+D2640万円100

(表は金融広報中央委員会 知るぽると発行『金融商品なんでも百科』より)

年末や3月末といった区切りの良い地点で、この表のように書いていきます。
以下で具体的な書き方について見ていきましょう。

金融資産(A)

金融資産は預金や株、投資信託などの残高です。
現在保有している金融資産を書き出し、残高やその日の終値を記入していきましょう。

また、保険の解約返戻金、現在解約した場合にはいくら戻ってくるかを調べ記入しましょう。

実物資産(B)

自動車や土地、建物を記入していきます。
このとき記入する金額は、その時点での価値なので自動車であれば同じくらいの年数の中古車、住宅であれば近隣で販売されている中古住宅などを参考にしてみます。

負債(C)

ローンや借り入れなどがある場合には、負債の欄に残高を記載していきます。

純資産(D)

資産から負債を引いた額(A+B-C)が純資産となります。

バランスシート分析のチェックポイント

バランスシートが出来上がったら、次の点をチェックしてみましょう。

・資産合計が負債合計よりも大きくないか
・資産に占める実物資産、特に不動産の割合はどの程度か
・住宅の資産価値は年々増えているか、減っているか。それに対して住宅ローンの減り方はどうか
・貯蓄と投資の割合はどうなっているか。貯蓄が多くなっていないか(もしくはリスクを取りすぎていないか)。

こうした点をチェックしていき、資産よりも負債がかなり大きい場合には、繰り上げ返済を行って負債を減らしたり、預金を増やしていく施策をとったりなど手を打つ必要があります。

ですので、年に1度はバランスシートを更新してチェックポイントに沿ってチェックし、今後の資産運用の方針を考えるようにすると良いでしょう。

 

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