これからFXを始めるにあたって証券会社を探そうと思って、色々なサイトで情報を集めているけれど、FXで使われる用語や投資で使われる用語の意味が分からないということはありませんか?
そこで今回はFX初心者がFX用語・投資用語について理解できるように、よく聞くあの言葉についてまとめてみました。
レバレッジとは?
FXについて興味を持ったときに、「FXはレバレッジが効くから少額で大きな取引ができる」とか「少ない金額から大きな利益を狙える」とか言われているのを聞いたことはありませんか?
この「レバレッジ」とは何かというと、いわゆる「てこの原理」のことです。
てこの原理は、大きなものを小さな力で動かすことのできるものですが、
FXでの「レバレッジ」は、この「てこの原理」のように少ない元手で何倍もの資金の取引をすることができる仕組みのことを言います。
例を使って考えてみよう
レバレッジが15倍、25倍という表現を目にしたり聞いたりしたことがあると思います。
これは持っている資金の15倍、25倍の取引ができるということです。
これだけだとイマイチどういうことかイメージがしにくいので、
以下の条件で運用する場合、レバレッジが5倍の場合と25倍の場合で最低限必要となる資金はどのように変わるかについて見ていきましょう。
<条件>
・1ドル=100円
・1万ドルを運用
レバレッジ5倍の場合
通常レバレッジがない状態であれば、1万ドルを運用するには
100円×10,000=1,000,000円
となり、100万円が必要となります。
しかし、レバレッジが5倍の場合は100円で500円分の取引ができるようになる=必要な資金が5分の1になるので、上記の場合必要な資金は
1,000,000円÷5=200,000円
となり、20万円で100万円分(1万通貨分)の取引が可能になります。
レバレッジが25倍の場合
では、レバレッジが25倍の場合にはどのようになるのでしょうか。
レバレッジが25倍ということは、必要な資金が25分の1になるということです。
つまり、
1,000,000円÷25=40,000円
となり、4万円で100万円(1万通貨)分の取引が可能になるということになります。
レバレッジのメリット
レバレッジには、上記のように
少額の資金で大きな金額を必要とする取引を行うことができる
というメリットがあります。
また、この取引で仮に1ドルが105円になったら、
5円×1万ドル=50,000円
となり、4万円の資金で5万円の利益を上げることができる(レバレッジが25倍の場合)ということになります。
つまり、レバレッジを効かせることによって
少額の資金で大きな利益を生み出すことが可能になる
というメリットもありるのです。
レバレッジのデメリット
上記のような非常に魅力的なメリットがある一方で、取引を始める前に知っておきたい大きなデメリットもあります。
それは
大きな損失を被る可能性がある
ということです。
例えば、今度は逆に1ドルが100円から95円になった場合を考えてみましょう。
今回は5円下がっているので、
-5円×10,000通貨=-50,000円
となり5万円の損失になってしまいます。
想定外の損失を避けるために
実際の取引では証拠金以上に損失をすることがないようにロスカットが行われますが、これはなるべく避けた方が良いでしょう。
というのも、ロスカットが行われるということは自分の損失が確定してしまうということだからです。
こうした意図しない損失を防ぐために、取引に必要な最低額のみで取引を行うのではなく、ある程度資金に余裕を持たせて取引を行う必要があります。
たとえば証拠金維持率が50%以下になると強制ロスカットになる証券会社でレバレッジ25倍で1万通貨(1ドル=100円)の取引をする場合についてみてみましょう。
この場合、強制ロスカットになってしまうのは、証拠金が2万円以下になった場合です。
つまり、1ドル98円になった段階で-2円×1万通貨=2万円のマイナスとなり、強制ロスカットにあってしまいます。
つまり、4万円で取引ができるからといって4万円しか入金しないと、それだけすぐにロスカットにあってしまう可能性が高まってしまうということです。
ですので、取引を行う際には、あらかじめ自分がどれくらいの損なら許容できるのか、どれくらいの通貨を持って、どれくらい相場の変動があった場合にその額になるのかといったことを考えておく必要があります。