将来のために投資（株やFX）を始めたい、お金に余裕ができたので投資を始めたい、投資に興味がある。
今日はそんなあなたのためにFXの基礎知識を簡単にまとめてお伝えしたいと思います。
そもそもFXとは？
FXとは
FXとはForeign Exchangeの略で、正式には「外国為替証拠金取引」と言います。
自分の預けた「証拠金」をもとに通貨（日本円や米ドルなど）を取引（交換）し、その差額で利益を得るのを目的として取引を行います。
FXの取引の仕組み
上記でも書いたように、FXは通貨同士の交換の差額によって利益を得る取引です。
ただ、これだけだとなかなかイメージしにくいですよね。
そこでもう少し具体的に考えてみましょう。
たとえばあなたがアメリカ旅行に行くときを考えてみましょう。
アメリカでは当然日本のお金は使えないので、円をドルに換えることが必要となります。
このときのレートは1ドル100円とします。
１．日本円100円をアメリカドル1ドルに交換
このとき10万円をドルに換えたら、1000ドルになります。
それでは今度は旅行が終わって日本に帰ってくる時を考えてみましょう。
今度はドルを円に換える作業が必要ですよね。
ただし、今度は交換のレートが変わっていて、1ドル120円になっています。
２a．１ドルを120円に交換
このとき、行きに交換したのと同じ1000ドルを持っていても、今度は12万円（120×1000＝120,000）となります。
自分の手元に帰ってくるのは12万円なので、元手（10万円）と比べて2万円増えているということになります。
FXの場合はこの2万円が利益となります。
しかし、これがもし1ドル80円となっていた場合にはどうなるでしょうか。
2b.１ドルを80円に交換
この場合、同じ1000ドルでも手元に戻ってくるのは8万円（80×1000＝80,000）となります。
つまり、この場合は10万円から8万円になってしまったわけですから、２万円損しているということになります。
FXは上記のような取引を様々な通貨、取引量で行っていきます。
後でも詳しくまとめますが、FXには少額の自己資金で大きな金額の取引も可能になるので、少額の投資で大きな利益を得ることも可能です。
しかし、一方で先の損になってしまった例のように、自分が予想していた動きと反対に為替が変動した場合には大きな損失を被る可能性もあり、注意が必要です。
FXのメリット
FXは少額から始められるという言葉を聞いたことのある人も多いと思いますが、ここでは改めて投資としてFXを行うメリットを３つ紹介したいと思います。
１．少額から始められる
FXは元手の何倍もの取引ができるような仕組み（レバレッジ）があります。
レバレッジを効かせた取引ができることによって、自分の資金の何倍もの取引ができるだけでなく、そこで得られる利益も手にすることができるので、自分の元手分の取引しかできない株と比べて効率よく利益を出すことができます。
たとえばレバレッジが10倍の場合、1万円で10万円分の取引を行うことが可能です。
ということは利益も元手のみで取引するときの10倍になるということです。
これはあまり大金を投資することのできない個人投資家にとって大変魅力ですよね。
⇒【FX初心者向け】レバレッジとは？
２．24時間取引できる
株の場合だと日本の証券市場が開いている昼の時間しか取引をすることができませんが、FXは世界の市場が相手なのでほぼ24時間取引を行うことが可能です。
ですので、日中働いているサラリーマンであっても通勤途中や仕事後の時間などに取り組むことが可能です。
３．相場に関係なく利益を上げることができる
株は上昇局面でしか利益を上げることはできませんが、FXは「買い」だけではなく「売り」からも始めることが可能です。
ですので、いつからでもFXを始めることが可能ですし、どんな局面でも継続して利益を上げることが可能です。
FXのデメリット
投資額以上に損をする可能性がある
FXは自分の元手の何倍もの取引ができ、効率よく利益を出すことができるという特徴がある一方で、相場の急な変動があった場合には自分の投資額以上に損をしてしまう可能性もあります。
基本的には各FX会社で、証拠金以上の損失が発生しないように必要証拠金を下回った場合や下回りそうになった段階でロスカットされたり、アラートメールが届いたりして元手以上に損をしないような対策が取られています。
しかし、要人の発言や経済指標の発表などで一気に相場が動いた場合にはロスカットが追いつかない場合もあるので、元手以上に損をしてしまう可能性はゼロではありません。
政治・経済上のリスクがある
FXは世界の国の通貨を取引しているので、日本だけの経済情報を追っていればよいということにはなりません。
アメリカはもちろん、EUやそれ以外の国の経済情報・要人の発言などをチェックしておく必要があります。
重要な経済指標が発表されたり、要人の重要な発言があったりしたときには、一瞬にして大きく為替が変動することがあります。
そうした場合にはロスカットが間に合わず大きく損をしてしまう可能性もあります。
価格変動がなくても保有しているだけで損をすることがある
FXは毎日利息を受け取ることが可能で、これをスワップポイントと言います。
これは預金とは違う大きなメリットなのですが、スワップポイントは受け取ることもあれば払う（損）をすることもあります。
スワップポイントは取引している通貨の金利差を受け取る（支払う）ことになります。
たとえば、オーストラリアの金利が2.25％、日本の金利が0.10％の場合には以下のようになります。
１）日本円でオーストラリアドルを買った場合
2.25－0.10＝2.15％
となり、2.15％の利息を受け取ることが可能です。
２）オーストラリアドルで日本円を買った場合
0.10－2.25＝－2.15％
となり、今度は2.15％分の利息を支払う必要があります。
ですので、日にちをまたいで取引をする場合には、スワップポイントを受け取るのか・支払うのかを確認しておく必要があります。
FXはいくらから始められる？
FX会社ごとに最低取引単位がある
FXがいくらから始められるのかは、どのFX会社で取引を行うかによって変わります。
というのも、FX会社ごとに何通貨から取引を始めることができるのかが決まっているからです。
基本的には1000通貨や1万通貨から取引を始めることのできるケースが多いです。
また、それぞれどれくらいレバレッジをかけられるのかというのも異なります。
多くのFX会社は大体20倍～25倍の間で設定されていることが多いです。
ですので、FXを始めるのに必要な金額は
・最低1000通貨、レバレッジ25倍の場合は約5000円（米ドルの場合）
・最低1万通貨、レバレッジ25倍の場合は約5万円（米ドルの場合）
になります。
1通貨から取引可能なところも
1000通貨、1万通貨が最低取引単位となっているFX会社がほとんどですが、中には1通貨から始めることのできるFX会社もあります。
1通貨から取引を始めることができるのは、SBI FXトレードです。
1通貨から始める場合には約4円あれば始められるので、デモトレード感覚で始めることができ、実際にFXをやりながら学んでいきたい人にもおすすめです。
FXを始めるには
FX会社に口座を開設しよう
FXを始めるにはまずFX会社で口座を開設する必要があります。
FX会社での口座の開設はネット上で約5分程度で完了するので、気軽に始めることが可能です。
これからFXを始める人、FX初心者にオススメなのはDMM FXです。
・業界最狭スプレッド
・各種取引手数料が無料
とFXを行う上でのコストを最小限に抑えることができるようになっているので、いきなり大きな利益を出すのが難しいFX初心者にオススメです。
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口座開設に必要なもの
FXの口座を開設するためには基本的に以下の２つが必要です。
・身分証明書
・マイナンバー
身分証明書は写真付きのもの（免許証など）の方が良いですが、写真付きのものがなければ写真なしの身分証明書2点で代用できる場合もあります。
マイナンバーはマイナンバー通知カードや個人番号カードで提出することになります。
